この記事でわかること
- 「易刺激性」とはどういう状態なのか
- 発達障害(ASD・ADHD)での易刺激性の特徴
- 性格ではなく脳の特性に由来すること
- 本人や周囲ができる工夫のヒント
- ASD当事者の気づきや感じたこと
はじめに
発達障害の診察を受けたときに、医師から「易刺激性がありますね」と言われて、「それってどういう意味?」と戸惑った経験はありませんか?
難しい専門用語で、日常生活の中ではあまり耳にしない言葉なので、ピンとこないのも自然なことです。
この記事では、「易刺激性」とは何か、発達障害との関わり、そして実際にどう向き合えばよいのかを、わかりやすく整理していきます。
易刺激性とは?
「易刺激性(いしげきせい)」とは、小さな刺激でイライラしたり怒りやすくなる状態のことです。
- 相手の言葉に過敏に反応してしまう時がある
- 音や光などに不快を感じて怒りやすい時がある
- 予定通りに進まないと気持ちが爆発しやすい時がある
医師が診察で「易刺激性がありますね」と言うとき、それは「感情が過剰に反応しやすい傾向」を指しています。
発達障害と易刺激性の関係
ここでは、ASDとADHDそれぞれの場合を整理してみます。
もちろん、両方の特性を併せ持つ場合もあります。
ASD(自閉スペクトラム症)の場合
- 感覚過敏があり、音・光・においに強く反応することがある
- 予定やルールが変わると混乱や怒りにつながることがある
- コミュニケーションで誤解が生じやすく、そこから苛立ちにつながることがある
ADHD(注意欠如・多動症)の場合
- 衝動性が強く、感情が行動としてすぐ表れることがある
- 集中を妨げられると過剰に反応しやすいことがある
- 感情のブレーキが効きにくく、イライラが出やすいことがある
発達障害での易刺激性は「感覚や注意、感情調整や処理スタイルの特性が背景にある」ことが多いと思っています。
性格の問題ではない
易刺激性は「我慢が足りない」「短気な性格」とは異なります。
- 脳の特性や症状に由来する
- 気合いや根性で完全に抑えるのは難しい
- 適切な工夫やサポートで和らげることができる
この点を理解することが、自分を責めすぎずに向き合うための第一歩です。
向き合い方のヒント
本人ができること
- 静かな環境を選ぶ、イヤーマフなど対策グッズを使う
- 深呼吸や一時的に離れるなどのクールダウンを習慣化
- 「今イライラしているな」と言葉にして自覚する
周囲ができること
- 曖昧な言い方を避け、具体的に伝える
- 予定変更はできるだけ早めに知らせる
- 「怒りっぽい」と決めつけず、特性として理解する
ASD当事者の気づき
私にも易刺激性があり、爆発してしまうことがあります。
そのため、最近は工夫しています。
たとえば、
- 「あ、易刺激性が出たな」と自覚した場合
- その瞬間に「今は目の前のことは保留して、好きに休憩する時間!」という事前に決めたルールを実行する
- そうすると、気持ちがいつの間にかリセットされる
- どうしても困るときは主治医に相談した薬を使う(※必ず医師に相談してください)
こうすることで、以前のように爆発することは減りました。
自覚して「ルール化」することが、自分なりの対処につながっているのだと思います。
まとめ
- 易刺激性とは「小さな刺激で感情が爆発しやすい状態」
- 発達障害では、感覚過敏や衝動性が背景にあることが多い傾向
- 性格ではなく脳の特性なので、工夫や支援で和らげられる
- 自覚やマイルール、休息や環境調整が大切
もし日常生活に大きな影響がある場合は、主治医や専門家に相談してみてください。
※当事者視点の整理ブログです。専門的判断は医師や専門家にご相談ください。
