「仕事・就労の悩み整理」実行機能・不注意・衝動性易刺激性

発達障害のミスが多い・仕事が続かないとき|「生活のバランス」のケースを整理

仕事中にパソコンを使いながら眠気に負けてうとうとしている人物のイラスト。疲労や生活リズムの乱れが仕事に影響している様子を表している。 「仕事・就労の悩み整理」
この記事は約6分で読めます。

この記事でわかること

  • 仕事が続かない原因は職場だけでなく、生活とのバランスにもある
  • プライベートの過ごし方が仕事のパフォーマンスに直結する理由
  • 「休んだつもり」が逆効果になるメカニズム
  • 仕事時間と生活時間を整えて好循環をつくる具体的な工夫

この記事の結論としては、

仕事で困りごとがある原因は「仕事」だけでなく、①趣味の過ごし方、②家事の負担、③睡眠・食生活のリズム、という「仕事以外」の設計にも大きく左右される、という整理になります。


はじめに|仕事が続かないのは職場だけの問題なのか?

仕事で困ったことがあると、自分はその仕事に向いているのか・向いていないのかと考えやすいと私は感じています。

そして、発達障害の当事者の困りごとでよくあるのが、ミスが多い、仕事が続かない、といったテーマではないでしょうか。

さらに原因について、「仕事そのものの時間」や「職場環境」に問題があると思うことが多いように思います。

たしかに、仕事内容の向き不向きや人間関係のストレスは大きな要因です。

しかし実は、プライベートなど生活全体と仕事とのバランスに問題があり、結果として仕事が続かないケースも少なくないと感じています。

私自身、「仕事が大変だから続かない」と思っていた時期がありました。

けれども振り返ってみると、生活全体の疲労の積み重ねが、仕事のパフォーマンスを悪化させていたのです。

そこでこの記事では、仕事と生活のバランスに注目して「続かない原因」と「改善の工夫」を整理していきます。

※当事者視点の整理です。必要に応じて医師や専門家にご相談ください。


仕事が続かないのは「仕事時間」だけが原因ではない

発達障害の当事者が仕事に不安を感じたとき、多くの場合は「仕事内容が難しい」「職場の人間関係が合わない」といった仕事時間に目を向けます。

もちろん、これらは大きな要因です。

とはいえ、同時に生活時間の乱れが仕事時間に波及することも、見逃せないと思っています。

たとえば

  • 睡眠不足で注意力が下がり、単純なミスを繰り返す
  • 食生活が乱れてエネルギー不足になり、集中力が続かない
  • 趣味や娯楽で過剰に体力や脳を使い、休んだつもりが逆に疲れる

このように、仕事時間の調子は生活時間の過ごし方に大きく左右されます。

私の経験でも、仕事の失敗が続いたときは、実は前日の夜更かしや食生活の軽視が影響していたことがあるように思います。


プライベートでの負担が仕事に響く典型例

ここからは、具体的にどんな「生活時間の過ごし方」が仕事に影響するのかを整理します。

「つもり休憩」が逆効果になる

ゲームや動画視聴、SNSなどは「休憩のつもり」で始めやすい行動です。

しかし、脳は強い刺激を受けているため、実際には休めていません。

結果として、睡眠時間が削られたり、翌日の疲労が抜けず仕事に影響します。

私も以前は、帰宅後にゲームで「気分転換」していたつもりでした。

けれども実際には、翌朝の目覚めが悪く、仕事中の集中力が続かないことが多かったのです。

家事の負担が積み重なる

特に発達障害の傾向がある人にとっては、

  • 料理、
  • 掃除、
  • 洗濯

などは生活の基盤ですが、「段取り」「手順の記憶」「同時進行」が必要になるため、消耗が大きいと感じます。

仕事と家事を両立させようとしてバランスを崩し、どちらも中途半端になってしまうこともあります。

特に私の場合、「ちゃんと自炊しなければ」という思い込みが強く、無理をしていたと思います。

その結果、疲労が抜けず、仕事のミスにつながる悪循環に陥っていたと感じています。

3.食生活や睡眠リズムの乱れ

夜更かしや朝食抜きなど、小さな乱れが積み重なって仕事の集中力低下を招きます。

発達障害の傾向がある人は、特有の「リズムの立て直しの難しさ」があるため、一度崩れると修正に時間がかかりがちです。

私も、週末に夜更かしをすると、月曜日どころか水曜日まで調子が戻らないことがありました。


私が工夫した生活バランスの整え方

こうした状況を経て、私は「生活時間」の設計を見直すことにしました。

具体的には、次のような工夫を試しました。

体力について意識する

まず意識したのは、「体力の総量」という視点です。

  • 生活時間を趣味に回し過ぎない
  • 自炊を簡略化し、冷凍食品なども利用する
  • 無理に「すべて自分でやる生活」を目指さない

小さな工夫で体力や時間を節約でき、仕事に余力を回せるようになりました。

趣味は「回復型」に切り替える

以前はゲームやネットサーフィンで夜更かしをすることが多く、休んだつもりで逆に疲れていました。

そこで、趣味を「体力回復型」に変えることを意識しました。

具体的には、散歩や音楽を聴く、読書などです。

これらはリフレッシュ効果が高く、翌日の仕事の集中力にプラスになったと感じています。

最初は物足りなさを感じましたが、慣れてくると「疲れにくい趣味」の心地よさが分かってきました。

睡眠・食事を優先する

さらに、次のようなルールを設けました。

  • 就寝時間をできるだけ固定して、規則的なリズムを作る
  • 朝食は必ず取る。忙しい時でも、せめてプロテインや完全食で済ませる
  • カフェインや糖分の摂りすぎに注意する

体調の安定は、仕事の安定に直結することを実感しました。

特に、朝食を安定して取るようになってからは、ミスが減ったと感じています。

外食や代行サービスなどを「必要経費」として使う

どうしても割高に感じて、自分一人でやってしまう傾向がありました。

しかし、これらを利用して収入を維持することが可能であれば、仕事上の必要経費として考えることができます。

無駄遣いをしないことは大事だと思います。

しかし、長期スパンで生活を考えたとき、仕事を維持するための必要経費であれば使ってよいと考えています。

自分の時間や体力を必要経費で少し減らし、その時間と余力でお金を稼ぐ、という考え方です。


好循環をつくるためのポイント

生活バランスを見直した結果、私は次のような好循環を感じるようになりました。

  1. 家事や趣味を調整して生活が安定する
  2. 生活が安定すると仕事での集中力・持続力が改善する
  3. 仕事が続くことで、さらに生活リズムが整う

つまり、仕事時間と生活時間の両方を整えることが、「続けられる仕事生活」へのカギだと実感しています。

一方で、これは一朝一夕にはできません。

小さな工夫を積み重ねて、少しずつ自分に合ったバランスを見つけていくプロセスが必要だと思います。

ここで書いた工夫も、あくまで一例です。自分に合う形にアレンジしながら試してもらえればと思います。


まとめ

発達障害の当事者にとって、仕事が続くかどうかは「仕事時間」だけではなく、「生活時間」も含めた生活全体の設計にかかっています。

  • 仕事の困りごとの裏には、仕事と生活のバランスの悪さが隠れていることがある
  • 家事で手を抜く、趣味を回復型にする、睡眠を優先するといった小さな工夫も仕事につながることがある
  • 外食や代行サービスを「必要経費」として活用することで、仕事を維持する土台になることがある

私自身、この視点を持てるようになってから、仕事を以前より安定させることができました。

もし「仕事が続かない」と悩んでいる方がいたら、一度プライベートの過ごし方や生活のリズムを振り返ってみることをおすすめします。


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