「当事者の体験」こだわり・常同行動易刺激性

嫌なことが頭から離れない「反芻思考」|ASD当事者が生活と食事を見直して気づいたこと

ハンバーガーとポテトとジュースのセットメニューのイラスト。反芻思考と食事の関係をイメージした図 「当事者の体験」
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この記事でわかること

  • 反芻思考(はんすうしこう)が食事と関連していた当事者の体験
  • 空腹や血糖の波が思考に影響する可能性
  • 食事を整えることで得られた私の変化(※個人の体験です)
  • 医師や専門家への相談の重要性

この記事の結論としては、

反芻思考の背景には複数の要因があり、食事面の調整が一つの手がかりなったように感じた、といった個人の体験の整理になります。


はじめに

私は、反芻思考(はんすうしこう)が止まらない時期がありました。

嫌なことが頭から離れず、何度も思い出してしまう。

私はASD当事者として、もともと事実を客観的にとらえることが得意とは言えません。

しかし、それを踏まえても説明がつかないほど、思考が止まらない時期があったのです。

そんな体験を振り返るなかで、食事や生活面との関連に気づいたことを、この記事ではまとめています。

※当事者視点の整理です。診断や治療を代替できません。必要に応じて医師や専門家にご相談ください。


「考えすぎ」の裏にあった空腹

そんな状況をあとから振り返ってみると、実はお腹が空いていたことがあったように思います。

ネガティブになる理由は、特性や過去の経験などいくつも考えられます。

私は、自閉スペクトラム症の特性による考えすぎとしても自覚はあります。

しかし、特性とは別に、空腹や食事のタイミングなどの生活面が、思考の状態に影響していた可能性もあると感じました。


甘いものと血糖の波

私自身、甘い飲み物やお菓子をよく摂っていた時期がありました。

一時的にはホッとするのですが、その少しあとでだるさやイライラ、気分の落ち込みを感じやすいときもありました。

専門的な仕組みを専門外の私が説明できるわけではありません。

ですが、一般的には、血糖が急に上がったり下がったりすると、気分や集中に影響することがあると言われています。

あくまで「甘いもののとり方と、自分の気分の波がなんとなく連動していたように感じた」という程度の当事者の記事です。


食事を変えて、楽になったように感じた体験

私の場合、白いご飯や甘いお菓子ばかりにならないように気をつけて、野菜やタンパク質を一緒にとる回数を少しずつ増やしていきました。

また、間食のメニューやタイミングを見直しました。

結果的に、以前よりも「気分の波に振り回されにくいかもしれない」と感じる場面が増えました。

当然ですが、その時期の生活全体の違い、他の疾患や心理的要因が関係している場合もあり、正解はわかりません。

「食事を少し整えたことが、私にとってはひとつの手がかりになったように感じた」というくらいの位置づけが妥当だと考えています。


相談を優先する重要性と試してみること

反芻思考がつらくなったとき、多くの人はまず、投薬治療やカウンセリングなどを思い浮かべるのではないかと思います。

それはとても大切な選択肢であり、専門家に相談することは優先して検討すべきものだと感じています。

そのうえで、医師などから許可がある場合、次のような調整について、余裕があれば試してもいいものかもしれません。

  • 食事パターンを見直してみる
  • 軽い運動やストレッチの時間を増やしてみる
  • 寝る前の食事は控えてみる

私自身は、睡眠や疲労には注目していた一方で、食事の影響はあまり意識していませんでした。

最近は糖分の多い食品や飲料が簡単に手に入ります。

私はパッケージ裏の糖質量やタンパク質量を見る習慣をつけてから、購入時の判断がしやすくなりました。

また、いわゆる完全食タイプの食品も、こだわりが強い私には「とりあえずこれだけは追加で食べておこう」という意味で便利でした。

栄養が完全に整うというより、最低限をワンセットで済ませる道具として使っていた感覚です。

ただし、自己判断で急に食事内容を変えたり、極端な制限をしたりすると、体に負担がかかることもあります。

気になる方は、必ず医師や管理栄養士などの専門家に相談しながら調整してください。


ASD当事者の体験からの気づき

私自身、「考えすぎ」の原因をASDの特性だけに求めていた時期が長くありました。

でも、食事や生活リズムという身近なところに目を向けてみたら、思いのほか気持ちが安定したと感じられた場面がありました。

もちろん、これはあくまで私個人の体験であり、すべての人に当てはまるわけではありません。

ただ、治療やカウンセリングを続けているときに、気分転換でやってみるのも息抜きになるかもしれません。

「もしかして、食事や運動といった生活面も関係しているかも」といった視点で試してみるのも面白かったです。

この体験の中で、パッケージの裏を見る習慣については、今では私の日常の一部になり、それでよかったと感じています。

もし同じように悩んでいる方がいたら、まずは医師や専門家に相談しながら、負担の少ない範囲で、この記事以外のことも含めて、小さな生活の変化から試してみてください。

まとめ

  • 反芻思考が強いときは、まずは医療機関などの専門的な支援を検討することが大切です。
  • 生活に支障があれば医師や専門家にまずは相談してみる
  • もし余裕があれば、小さな変化を試してみると気分転換になる

食事や運動で整う部分があっても、背景には複数の要因が重なっていることが多く、「これだけが原因」と決めつけないほうが安全です。

自己判断での無理な食事制限や急な変更は避け、必要に応じて医療機関や管理栄養士に相談することをおすすめします。


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