この記事でわかること
- 散らかった環境で生じる認知的な負荷
- 片づけるとなぜ集中しやすくなるのか
- 注意や判断が減るしくみ
- 既存の知見で説明できる「片づけの脳メリット」
- 当事者として気づいた変化の整理
この記事の結論は、
散らかった環境では注意と判断が細かく奪われ続け、片づけることで負荷が下がり、行動しやすくなる、という点を整理したものです。
はじめに
散らかった部屋を片づけたいのに、うまく動き出せない。
私は、片づける前後で何がどう変わるのかを言語化することで、行動しやすくなると感じています。
この記事では、散らかった環境で起きている負荷と、片づけた後に生じる変化を、既存の知見の範囲で整理します。
※当事者視点の整理です。必要に応じて医師や専門家にご相談ください。
認知的な負荷を考察してみる
散らかった環境で起きていること
私は実際に、視界に入る物が多いだけで注意がブレやすく、行動の切り替えに時間がかかると感じることがあります。
そこで、次のような負荷が静かに積み重なっていると考えました。
視覚情報が多く、注意が分散しやすい
視界に入る物が多いほど、脳がそれらを軽く監視し続け、集中が途切れやすくなります。
「これどうしよう?」の判断が増える
物を見るたびに、小さな判断を自動的に行います。
この繰り返しが、注意資源の消耗につながります。
行動までのステップが増える
- 「机が狭い」
- 「物をどける必要がある」
など、作業前のステップが増え、行動の開始に余分な負荷がかかります。
私には思い当たる負荷があり、腑に落ちるところが多いと思います。
片づけた後に起きる変化
散らかった状態とは逆に、片づけた環境では次のような変化が生まれます。
1つの作業に集中しやすくなる
視線が散りにくく、作業対象に注意を向けやすくなります。
判断が減り、疲れにくくなる
余計な判断回数が減るため、注意資源を節約できます。
行動の切り替えがスムーズになる
- 「作業」
- 「休憩」
- 「移動」
など、動作の切り替えで必要なステップが減り、行動が軽く感じられます。
普段からある程度は片付けていないと、日に日に多くの時間が積み重なって浪費されていくかもしれないと考えています。
なぜメリットが生まれるのか
ここでは、既存の研究で示唆されている範囲で、片づけがもたらすメリットを私が勝手に整理してみました。
刺激量が減ると前頭前野の負荷が軽くなる
視覚刺激が少ないほど、実行機能(集中・計画・切替など)にかかる負荷が下がることが知られています。
不要な刺激が少ないほど注意の切替が早い
外界の刺激に奪われにくく、タスクへの再集中がしやすくなります。
探し物の負荷はワーキングメモリと相関する
物の位置を保持する負担が減ることで、脳の消耗が抑えられます。
これらを合わせて考えると、散らかった部屋は「見えているだけで負荷を増やす環境」であり、片づけは「刺激を減らし、判断を減らす行為」だと言えます。
まとめ
片づけると何が変わるのかを整理すると、以下のようになります。
- 散らかった環境は、注意と判断を細かく消耗させる
- 片づけると、判断回数が減り行動がスムーズになる
- 刺激が減ることで前頭前野の負荷が軽くなり、結果として集中しやすく余力が生まれやすい
片づけのメリットが言語化されると、「なぜ整理するのか」が明確になり、行動のハードルが下がることがあると思います。
少しでも環境づくりの参考になればうれしいです。
参考になる民間・情報サイト
- 「日本自閉症協会」→「https://www.autism.or.jp/」
- 全国の家族会・当事者団体の情報、支援制度、イベント情報などがあります。
- 「発達障害ナビポータル」→「https://www.navi.go.jp/」
- 厚生労働省が監修する発達障害の総合情報サイトです。医療・福祉・教育など、信頼性の高い基礎情報が掲載されています。
- 「LITALICOライフ・発達ナビ」→「https://h-navi.jp/」
- 発達に関する体験談・コラム・支援機関の情報がある民間ポータルサイトです。
※当サイトはこれらの運営団体とは直接の関係はありません。また、必要に応じて医師や専門家にご相談ください。
