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就労支援を利用してよかったこと|就労移行支援と就労継続支援A型の体験

就労移行支援やA型支援で成長を目指す男女のイメージイラスト 「仕事・就労の悩み整理」
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この記事でわかること

  • 就労移行支援・継続支援A型に通ってよかったポイント
  • 移行支援とA型の目的とタイミングの違い
  • 利用するか悩んだ時の参考例

この記事の結論としては、

移行支援とA型は基本的に「よかったこと」は同じで、①生活リズム、②課題の可視化、③就労の準備、④特性の言語化、⑤定着支援が助けになった。それぞれ、私の解釈では「就職への挑戦を設計するのが移行支援」「給料もあり、生活を安定させる設計もするのがA型」という目的の違いがある、という整理になります。


はじめに

私が就労移行支援と就労継続支援A型を利用して「よかった」と感じた理由を、経験にもとづいて紹介します。

両方の事業所を利用した経験から、共通してよかったこと、それぞれの違いを整理してみました。

※当事者視点の体験です。必要に応じて医師や専門家にご相談ください。


就労移行支援と就労継続支援A型とは?

就労移行支援

一般的には、就職を目指す人が通所し、

  • 生活リズムづくりや職業訓練、
  • 応募書類や面接の準備、職場見学や実習、
  • 就職後の定着支援

までを一連でサポートする場です。

日常の課題を小さく分けて練習する「準備の時間」と考えるとイメージしやすいと思います。

利用できる期間には上限があり、原則としては2年間です。

就労継続支援A型

雇用契約を結んで働く形の事業所で、給料が支払われます。

できるかぎり、毎日通う習慣を続けながら、実際に働く経験を積むことができます。

給料を得ながら生活リズムを整えたり、一般就労の前段階として働く場として利用されることが多いと思います。


移行支援とA型の目的とタイミングの違い

両方を利用した私の実感として、よかったことは基本的に同じでした。

ただし、目的とタイミングには違いがあると思っています。

就労移行支援

就職を目指して準備を整える場所

一般雇用や障害者雇用の就職を目指し、そこに向けた「小さな改善」や「就労のサポート」を行う場所です。

たとえば、

  • 応募書類の作成、
  • 面接練習、
  • 実習の調整、
  • 就職後の定着支援

など、就職活動そのものへの支援が中心になります。

私が利用して気づいたことは、ひとりで就職を目指すにあたって、いくつか見落としている点があったことです。

そういった経験から、就労支援は遠回りに見えて、実は近道だったと思っています。

就労継続支援A型

給料を得ながら生活リズムを設計する場所

A型は雇用契約があるため、給料が支払われます。

私が当時A型を選んだのは、収入も欲しかったことと、一般雇用や障害者雇用を試すには少し安定した状態ではなかったためです。

私の場合は、A型は「就労のサポート」というよりも、給料が入ることで、一日の生活を長期的に回すための設計をする場所だと感じました。

働きながら生活のバランスを整えることができる点が、私には合っていました。


生活リズムと通所習慣が土台になった

朝起きて支度して通所するだけでも、最初は体力と気力を使います。

私はここが弱く、通所前の時期は生活リズムが崩れがちでした。

通所という「外のリズム」に合わせることで、睡眠・食事・生活のペースが整っていきました。

また、事業所で日々の記録をつける習慣も役立ちました。

疲れやすい時間帯や作業などが見えて、無理のない生活を設計できました。

これは移行支援でもA型でも、共通して助けになったポイントです。


「小さな改善点」を可視化できた

作業や課題で、「小さな改善点」の傾向がはっきりしました。

私は「指示の切り替え」と「同時処理」でミスが増えるタイプで、作業を順番に行う方が合っていました。

事業所のスタッフさんに見てもらったり、対策を言語化できたのが大きかったです。

言語化できると、就労後の職場でも相談がしやすくなります。

たとえば、「いつも通り作業をするとミスが少なく安定します」「急なタスクは一旦メモをして、いつもの手順のキリがいいところで行います」など、具体的に伝えやすくなりました。


応募書類と面接の準備が現実的になった

履歴書や職務経歴書は、ひとりだと、暗号とまでは言いませんが、難解な書類になりがちでした。

事業所で第三者の目線を入れてもらうと、伝える順番や具体例の選び方が整理できると思います。

面接練習では、タイミングを指摘してもらい、対策を自分用に作れたと思います。

  • 必要のないことも全部話してしまうことがある
  • 得意なことの例がワンパターンだった
  • 志望動機が相手企業ではなく「自分の事情」に寄りすぎていた

これらは一例ですが、定期的なスタッフとの面談や気軽に相談できる点はよかったです。


特性の共有と環境調整の言語化

発達障害などの特性には個人差があり、人それぞれ、必要な対策の優先度が違います。

事業所では、似た特性の人が集まることもあり、

  • 「自分だけの困りごとではなかった」
  • 「こんな対策もあったんだ」

と気づけました。

スタッフさんからも「こういう場面では、ここを先に確認しておくと楽です」といった具体的な提案がもらえました。

私は、同時に複数の情報が入ると混乱しやすいので、作業前に「優先順位の確認」「やることを1つずつに」をお願いできるようになったと思います。


就職後の定着支援

就労移行支援事業所などでは、就職後しばらくは面談などの相談があります。

就職が決まってからが「小さな改善」や「対策」の本番です。

もしかしたら、最初の数か月は、想定外のことが起きるかもしれません。

実際に就職したときに「困ったことに気づく」ことはあるあるなので、相談できるサービスは安心につながると思います。


利用を悩んだ時の参考例

利用するといいかもしれない参考例

  • 何から手をつけるか迷いやすい
  • やるべきタスクや対人のやりとりで疲労しやすい
  • 生活リズムが一人だと崩れがちなことがある
  • 応募書類や面接で具体例が出てこないことがある
  • 収入を得ながら生活リズムを整えたい(A型の場合)

いったん様子を見る選択肢としての参考例

  • 通所に日中の時間を割くのがまだ難しい
  • すでにやりたい仕事が明確で、必要なことも自力で回せている

私はどこかで失速して失敗しやすいタイプなので、通って正解でした。


事業所選びで私が重視した視点

  • 通いやすさ(アクセス・混雑・騒音の印象)
  • 事業所の雰囲気(長く通っても問題なさそうか)
  • 学べること(自分の必要としていることか)

見学や体験の段階で「自分の弱点をサポートしてもらえるか?」をチェックしました。

雰囲気が合わないと感じたら、別の事業所を検討することも大事だと思います。


事業所の利用までの基本的な流れ

  1. 主治医や相談支援専門員、市区町村の窓口に相談
  2. 事業所の見学・体験
  3. サービスの申請・契約
  4. 通所開始(個別支援計画にもとづく訓練)

※これは一例です。個人の状況や地域で違いがありますので、詳細は自治体や事業所での案内をご確認ください。


まとめ

  • 通所の生活リズムが、就職の土台になった
  • 似た特性の人やスタッフとの情報交換が助けになった
  • 私の場合は、移行支援は就職への準備するときにいいと感じた
  • 私の場合は、A型は給料で生活を回す設計をするときにいいと感じた
  • 事業所選びは「相性」を重視した

就労移行支援もA型も、就職に必要な力を一気に伸ばす場所というより、日々の「小さな改善点」を見つめなおす場所でした。

私は当時の小さく積み重ねた経験が、今の成長した自分を形作っていると感じます。


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