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この記事でわかること
- ASDとADHD併存診断の当事者が感じた衝動的に見える行動の場面
- 止まりにくさや切り替えにくさがどう行動に表れるか
- 感覚や段取りが影響する具体的なケース
※診断や治療を定めるものではなく、一般向けの情報整理です。必要に応じて医師や専門家にご相談ください。
この記事の概要
・私の「衝動っぽさ」は、止まりにくさ/切り替えにくさから生じる場面が多い
・ADHD的な衝動性(思いつきが先に出る)も併存ゆえに出ることがある
・これは見分け方ではなく見え方の整理で、どちらの診断でも起こり得る
はじめに
ASD当事者(ADHD併存診断済み)として、生活の中でADHD的な衝動に見えてしまう行動がいくつもあります。
本人の感覚としては衝動というより、止まりにくさや切り替えにくさから起きていることが多いです。
この記事では、その場面を具体的に紹介します。
※表記ルール
本稿は見分け方ではなく「見え方の整理」です。どちらの診断でも起こり得ます。以降の「ADHD的な衝動性の典型」は、一般に説明されやすい代表的な挙動を指します。併存・個人差・状況により、本文と逆の出方もあります。
先に動いてしまうように見える時
- 会話で相手の話題とずれた発言をしてしまう
- 衝動的な場合、思いついたことが先に口に出やすい、割り込みになりやすい
- いつもと違う手順に出会うと、以前のパターンがそのまま出てしまい、結果的に衝動的に見えることがある
- 衝動的な場合、新しい刺激に引かれて別の行動へ移りやすい
- ゲームを始めるのは我慢できても、中断して別の作業に移るのが苦手
- 衝動的な場合、思いつきで別の作業に移りやすい一方、逆に続けすぎることもある
ここでは勢いで突っ走るというより、これまでの流れがそのまま出てしまう感覚に近いです。
切り替えで詰まってしまう時
- ファーストフード店などで、予定していたメニューが売り切れていて、頭が真っ白になって注文をやめて帰ってしまう
- 衝動的な場合、別メニューに目移りしたり、すぐ切り替えやすい
- 長い作業を中断されると苛立ちが強まる(短い作業では起きにくい)
- 衝動的な場合、割り込みに反応して、作業を中断して別のことを始めやすい
- スケジュールを急に変えられて、自分から交渉ができない場合は混乱しやすい
- 衝動的な場合、とりあえず動き出して後から困ることがある
段取りが崩れると、頭も気持ちも止まってしまうことがあります。
感覚から引っ張られる時
- 周りの音に極端な反応をして、思わず音の元を探してしまうことがある
- 衝動的な場合、物音で作業から気が逸れることで、別の行動に移りやすい
- 静かな部屋の咳払いに注意が持っていかれる時とそうでない時がある
- 衝動的な場合、注意が逸れやすく、話題が飛びやすい
外からの刺激で注意が動くと、周囲からは衝動的な反応に見えることがあります。
段取りのほころび
- 洗濯機を回した後、他の作業に没頭していると、作業から切り替えるのを嫌がって干すことを後回しにし、そのまま干すのを忘れることがある
- 衝動的な場合、思いついた別の作業に移って、そのまま忘れやすい
- 会話で前提を取り違えて、噛み合わなくなることがある
- 衝動的な場合、最後まで聞く前に早合点して答えが先に出やすい
段取りが抜けると、その後の動きが止まることがあります。
まとめ
- ASDでは、止まりにくさや切り替えにくさが衝動っぽく見えることがある
- 予定や手順が変わった時、交渉できない状況では混乱につながりやすい
- 感覚刺激に反応して動いてしまう場面も多い
おわりに
衝動という言葉でまとめられてしまう行動も、私にとっては止まりにくさや切り替えにくさから出ていることが多いです。
同じASDの診断でも個人差があり、出方は人によって違いますが、日常の場面で整理すると理解しやすくなります。
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