「当事者の体験」多感覚統合実行機能・不注意・衝動性

ASDの多感覚統合と制御のズレ|よだれ・むせ・姿勢から考える

「当事者の体験」
この記事は約2分で読めます。

はじめに

ASD当事者として、身体の動きが思ったように合わないことがあります。

たとえば、飲み物でむせる、姿勢が固まる、といったことです。

一見バラバラなようですが、振り返ると「身体の操作がほんの少し遅れる」「意識と体の動きがずれる」といった共通点があるように思います。

今回はその感覚を、私自身の体験としてまとめます。

※当事者視点の体験です。必要に応じて医師や専門家にご相談ください。

よだれについて

幼少期は、よだれが収まるのが遅かったと聞いています。

口のまわりの感覚や、飲み込むタイミングへの注意など、細かい身体制御が関係していたのかもしれません。

こうした特性も、後述するむせや姿勢のずれと共通する部分があるように感じています。

むせ:意識と動作のタイミングのずれ

私の場合、別のことを考えながら飲み物を口にすると、むせることがあります。

飲むという行為は、呼吸を止め、喉を閉じ、液体を押し出すという複雑な動作が重なっています。

何かに集中していると、その動作のタイミングがわずかに遅れ、結果的にむせてしまうことがあるようです。

「気を抜いたから」ではなく、「注意が別の方向を向いていた」ために起こる現象だと感じています。

姿勢や呼吸にも現れるズレ

長時間作業をしていると、肩が上がったまま固まっていたり、呼吸が浅くなっていることがあります。

このような身体の変化も、気づかないうちに制御が抜けていた結果です。

私にとっては、「動かすことを忘れていた」に近い感覚です。

気づいたときに深呼吸したり、軽くストレッチを挟むだけでも、かなり違います。

感覚との関係

こうした身体のズレは、感覚統合とも関係があるのかもしれません。

たとえば、考え事や周りに反応しているとき、体の動きを細かく制御する余裕がなくなることがあります。

感覚の入力と、身体の出力のバランスが崩れると、動作のタイミングもずれやすくなる可能性があります。

終わりに:身体信号として受け取る

むせや姿勢のずれなどの身体については、恥ずかしいものではなく、体が状態を知らせてくれているサインだと思うようにしました。

「今、集中しすぎている」「疲れている」といった自分の状態を知る手がかりになります。

自分を責めず、観察してパターンを知る。

それが、少しでも過ごしやすくなるための第一歩だと感じています。